私の作るルアーは後ろの方に膨らみを持たせているものが、増えてきました。

最近の私のルアーは上から見ると後ろが盛り上がっているものが多いです。

 

 

一番古いのは陽炎80でしょうか。

 

 

ただ巻きで使用する事が多々あったプロトの陽炎80。振動を感じやすくする為、スローリトリーブがしやすいようにデザインしました。

 

 

(少し伝わりにくいかな)

 

またそれを受けて、水面でガチャガチャ騒いで欲しいハバネロ52にも採用しました。動きが激しくなり、ペラやブレードを付けていてもアクションしやすくなったのです。

 

基本的にはルアーの前や真ん中が太くなっている事が多いのですが、一つ疑問があるとそれを試してみないと分からない、と思うのが私です。

 

 

 

その後、ハバネロ77MRにも採用され、

 

 

 

最近進めているプロトの陽炎シャッドもそんな形状をしています。

 

流石にこれはやり過ぎかな?と思ったのですが、実際に完成して泳がせてみると良い感じでした。
ただ巻きは勿論、トゥイッチすると短い移動距離でヒラを打ちやすくなっている事に気が付きました。なのでバス用に作ったのですが、エリアトラウトにもいいなと使っていたのです。

 

 

陽炎80に採用した形を他のルアーにも取り入れると、その形状の特性の理解がとても深まってきます。

 

 

 

 

デカシャッドもこの形状です。

試したものを理解して成熟していく事で、自分だけのルアーになってくる気がします。それが他のルアーとの違い、個性に結び付いてくるのが理想とも思います。

 

 

私が20歳の時、トマトなどを持って岡山に釣りに行った事があります。その時中学生だった子がジョイントのバイブレーションを作っていました。

深く考えずにどうかな?と思って作ったようでしたが、一応動くし魚も確か釣れていたのかな?面白いなと思いました。

今では作っていないと思いますが、もしその子がそのルアーを研究して突き詰めていたらどんなルアーが出来たんだろう?と16年ほど経った今でも思います。

きっとジョイントの知識や製法が高まって見たことのないルアーを完成させているはずです。

 

 

そんな事を考えながらいつもルアーを作っています。作る種類は多いし、試せる事はいくらでもあるルアー作りは、一生掛けても終わらなそうです。

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