ブラックトマトが産まれるまで。

リアルフィニッシュが慣れてきてしまうと、また何か違ったものを求めてしまうものです。

 

リアルフィニッシュは大まかに同じような見た目になるので、より人を惹きつけるようなルアーを作りたいと思っていました、2年くらい前でしょうか。

ですが、そんなに簡単に出来るわけもなく、自分の考えがまとまってきたりして新しいルアーが出来たりします。

 

去年行ったオートサロン。
何となく見てみたいと行ってみたのですが、印象に残った一つとしてランボルギーニでした。普通に考えたら必要のないモノですが、パワーだったり、見た目だったり派手なものは人を惹きつけます。

そんなルアーを作りたい、と思ってもやはり直ぐ形には出来ません。

 

ある日、YouTubeを見ていたら、三岡自動車の大蛇のデザイナーが「信号待ちでフェラーリと並んだ時に勝ちたいやろ!そんな車を作れ!」と社長に言われた。とありました。

何となく分かる気がするなぁと、覚えていてイメージを書いてみました。

古代魚とムベンガがヒントとなり、修正を重ねて

 

 

これが出来ました。

まだまだコンセプトモデルでしたが、修正を重ねて

まとまってきました。

 

 

 

 

そして最近、古いアンバサダーを使ったようなスローゲームにも興味が出てきました。

以前知り合いと野池に釣りに行き、2人とも好きなルアーを投げてバスが釣れて、昼頃にラーメン食べて話して帰る。みたいな事がありました。

難しい事を考えずに休日に釣りを楽しむ、ある意味これはこれで良い、理想でもあるなと思いました。

 

そんな所からメガバスのモノブロックのリールに興味が出ています。中古で高いのですが、これでまったり遊びたいなぁとも思いました。

そしてそれに合うルアーが作りたくなりました。

 

 

 

前置きがかなり長くなりましたが、上記の話が混ざり合って今回のルアーが出来ました。

 

 

 

Habanero 52 Black Tomato Edition

 

ハバネロ52用に顔を合わせて作れば、という所なのですが、スケッチした物を3Dに合わせるので細かい修正が多くて大変でした。

 

まず顔の大きさの修正が必要で、事前に作った物よりも小さくしないといけなかったです。その中で口の大きさのスペースが難しかったりで、何度かやり直しました。

 

塗装を終えて目玉を付けると何だか少し可愛い感じが出てしまいました。

 

 

目玉の種類を変更してもダメで、大きさを2mmから3mmにしました。

それでもしっくりこなくて、最終的に目玉の厚みを調整しました。

 

 

丸いのがNGで、ハンクルのような平たい感じにすると威圧感のある目に仕上がりました。

 

 

 

 

夜光貝はあえてバキバキに割って貼りました。

 

ようやく自分の考えていたルアーが出来て嬉しいです。いつも自分のルアーを作る事はあまりないのですが、これは自分のものにします。

 

 

カラーリングも完全に自分の趣味で、背中には変更塗料のストラクチャルフレア。

 

 

 

ベリーにはブラックだと普通なので、クリアパープルを薄く重ねていきました。

スイムテストも良好でした。

 

と、とても長い説明を読んで頂きありがとうございました。これぞブラックトマト!というものが出来て嬉しいです。練度上げていきたいです。

 

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