この本を初めて見たのは小学生の時、「なんか固い内容の本があるなー。」と思いました。
当時釣りを始めたばかりだった自分は「こうすれば釣れる本」が見たかったので、手に取る事もなかったのですが、とても印象に残るタイトルでした。高校三年生の時、ふわっとバスプロになりたいと思っていた気持ちが無くなりました。デカい車とボート、遠征費などのイメージが沸かず、自宅で出来るルアービルダーとして大学一年から作り始めたのが今になっています。そして今になってもよく分からないのが「バスプロの収入。」どうやって生活してんの?という疑問は釣り具業界にいないせいかずっと分からないまま・・・今になってこの本を読んでみようと思ったのです。
本のタイトルの通りバスフィッシングに関わってメシを食う方法がひたすら書かれている本です。下野さんの人生を中心に書かれているというよりは、ガイドはこういった形でやっていて、マリーナとの関係性がある。年間のスケジュールを年初めに決める、トーナメントを優先して、ガイドの日程を入れて。などとても具体的な内容になっています。その上で自分の体験を書いている、そんな本です。またアメリカのトーナメント参戦についても具体的に、バスボートのスポンサーを受けたいと言ってきた若者の話。釣具店、釣り雑誌のライター、メディアに出る事について、など日本のバスフィッシングに関わる職業について一通り書かれています。
読み終えた感想としては、タイトルの通りに内容も固くて読みにくい、です。本全体が起承転結で繋がっている感じではなく、実用書という印象です。ですがバスフィッシングでメシを食う事について、ここまでしっかり書かれた本はほぼ無いのでは?と思います。釣り業界に入りたい人は読んだ方が良いと思います。真面目に業界でメシを食う方法を最初から最後まで一貫して書いた下野さんの人柄を感じました。こういった業界で生き抜いていく人、真剣に真面目にずっと取り組んでいるのかな、と思いました。またこういった人でないと続けられない職業だとも思いました。
この本を読んでいる期間に琵琶湖オープンで準優勝されました。凄いなと思います。動画ちょくちょく見ていたので、これからも発信があれば見ていこうと思います。