
シャロ―ブランカ
length: 57mm weight: 9g type: slow sinking
このルアーは既存のバイブレーションがよく釣れている状態で、「バルサで作ったらどんな特徴があるんだろう?」という所から始まっています。

夏の終わり、それまで好調だった小型フラットサイドクランクの反応が減った事がありました。秋を意識した中でバイブレーションに変えると、とても反応が良く良い釣果が出ていました。バルサ製のバイブレーションは使った事がほぼ無く、興味本位でボディを削り出しました。



バルサで作ったバイブレーションは、スローシンキングでシャロ―を探るのに向いていました。今までシャロークランクを投げていた場所にキャストするとバスからの反応が返ってきました。懸念していたウッドカバーにはダブルフックで、ほぼ当てないように巻いてくることで好反応がありました。今まで狙っていたシャロ―カバーに「バイブレーション」の選択肢が見えました。クランクベイトの反応しないけどバイブレーションの振動には反応する場面があり、その日のバスの状態に合わせて使い分ける必要性を感じました。


その後、ボディ形状を幾つか試し、バスがどういったアクションを好むのか?フィールドに通い検証しました。人間が良いと思ったものをいい意味で裏切ってくれる魚からの反応。ルアーテストで一番重要だと思います。何度もフィールドに通い使用する時間、使用する場所をほぼ均等化し検証を重ねました。
スローシンキングのバイブレーションなので、振動は少ないです。初めて作るジャンルは学ぶ事が多く、とても新鮮でした。

ラトルに関してはワンノッカーのチキチキ系。
以前いい思いをしたラトル音を再現してみました。テスト初期段階ではノンラトルを使用し、良い釣果が出ていましたがラトル構造という今まであまりトライしてこなかった事に挑戦したく、ラトルルームの位置の調整や音質の検証を行いました。


丸呑みのバイトは製品化に向けて大きく背中を押してくれました。(将監川にて)