AGフラット60

 

 

length:60mm  weight:3.7g.  Range 0.5m Type floating    アガチス製

 

主戦場はリヴァスポット早戸の50クラスを狙う為に作ったものですが、芦ノ湖でキャロライナリグで使ったり、ブラックバスにも使ったりと特別決めつけはしていません。

スローリトリーブが得意な為、流れの強い場所は苦手です。使用ラインは6~10lbを推奨。フックを交換して4lbでも良いですし、自分は一時期ナイロンリーダー16lbで使っていました。スピニングは勿論、ベイトフィネスでも使いやすく、MLのベイトで8lbだとややふんわりキャストになります。

 

 

 

 

AGフラット60は本家ヘリン、フラットフィッシュのリペイントから開発がスタートしました。リペイントで重くなったボディから出るアクションがとても魚の反応が良く、昔ウッドモデルがあった事から作る事にしました。

 

 

 

 

 

 

 

初めはテールが広がったデザインで、尾鰭のようで面白いと思ったのですが、

 

上手く泳がないため、テールをカット。本家フラットフィッシュのように動き、開発イメージが湧いてきました。

 

 

 

このルアーはノーウエイトになっています。その為、木材によってどう違いが出るのか?という疑問にトライしました。

左からエゾ松(比重0.3)、アガチス(0.57)、ホウノキ(0.47)、と試作。アクションとしては比重が低い方がピッチが早く、高い方がノタノタと動きます。

このルアーを進める前にシダーウッドのフラットサイド(バス用)をテストしていて、「とにかく人間から見た良いアクションでも、魚がそれを選ぶとは限らない。」事を痛感していたので

 

 

 

結果としては圧倒的にアガチス製の反応が良かったです。10:1:1くらいの割合でした。

比重の高いアガチスのノタノタとした動きは、規則的に動いている中に不意に不規則さが出ます。これはウエイトが入っておらず、ボディとリップが一体となっている為です。その自然とバランスを崩してしまうアクションにスイッチが入ってバイトが出ます。

 

 

 

リヴァスポット早戸でシンキングミノーを使った釣りをしていると、ルアーが自然に動いた際に急激に反応する魚がいます。具体的には上方向のトゥイッチした後に川の流れを受けて自然にフォールした時。これは流れの緩やかな場所でサイトをしていても、流れの流心で使っていても見られます。人が操作して認識し、ルアーが自然にフォールしたり動いた際にスイッチが入ってバイトします。もっと例えを出すのであれば秦拓馬さんのYou tubeで「ハニーナゲットの秘蔵映像」があります。フリーリグで使うハニーナゲットは、シンカーがボトムに着いてフリー状態になった瞬間から急にバスが反応します。またラトリンログやロングAをジャークした後に余韻でフラッと動く瞬間にバイトする。これは全て人間の操作が無くなった際に、ルアーが自然と動き魚にスイッチを入れている現象。そのアクションをただ巻きで演出出来るのが、リップ一体型のボディで高比重の木材を使ったAG(Agathis)フラット60です。

 

正直これを人に見せた際に「なんだこれ?」という反応しか無かったと思いますが、上記の理由から自信を持って開発を進める事が出来ました。

 

 

レギュラーサイズの反応も良いです。

 

 

 

 

フロントフックアイは長めでリングをダブルにしているのは、ボディに引っ掛かるのを無くす為、リアフックアイを下に取り付けたのはバランスを取る為です。

貫通ワイヤー採用。

 

芦ノ湖では5グラムのシンカーリーダー30センチほど取り水深5メーターに沈ませてからただ巻き。

途中で食ってくることもあるし、足元で上に上がってくる時にバイトが集中しました。

 

 

最後にこのルアーのデメリットとしては巻いている感触が少ない事です。足元でどんな風に泳ぐのか確認してからの使用がオススメです。またリップ部分の破損を考え、レンジを浅く設定しています。ボトムゴリゴリは無理しない出来ないと思いますが注意です。